月見〜日本のならわし①〜

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こんにちは。
先週の土曜日に親知らずを抜歯して、まだ顔が腫れている鈴木です。
上の親知らずだったので、「そんな大したことないんじゃないすか?」と
オラオラ系で臨みましたが(笑)、結構あとが大変でした。

でも、親知らずはそのままにしておくと他の歯にも悪い影響を与えてしまうことが
あるので、ご自身の予定がゆっくりできるときに早めに抜いてしまったほうが
いいようです。
ただ親知らずの抜歯、決して甘くみないで・・・。

さてまだまだ厳しい残暑が続いていますが、あと4日後には2019年の「中秋の名月」です。
そこで、日本のならわしシリーズを始めたいと思います^^

というわけで、日本のならわしの第一弾として、
「月見」について書いていきます。

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月見の由来

もともと中国から入ってきた習慣で、日本では平安時代の貴族たちの間で
「池に映る月を眺めて歌を詠む宴」として行っていました。
今のように庶民が「お月見」を楽しむスタイルになったのは江戸時代です。
庶民たちは秋の豊作を祈る行事として定着させました。

日本のならわしは中国から入ってきたものがとても多いです。

貴族たちの習慣が庶民に広まったのは江戸時代が多いのです。
これは徳川幕府が庶民にも「しきたり」を普及させようとしたのがきっかけ。

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なぜ「お月さま」?

昔から人間はお月さまに神秘を感じていたようです。
また中国では「中秋節」といってとても大切な日です。

私は香港には30回以上行っていますが、香港の人々にとって「中秋節」の日は
午後から会社や仕事がお休みで、翌日は祝日になります。
このとき、家族が集まって食事をしながらにぎやかにお祝いをするのです。

それほどまでに「月」は人間を魅了してきました。
なぜか・・・
月は欠けても必ず満ちます。そこで「不老不死」の象徴としてとらえ、
また神秘や幸運の意味を見出していたようです。
「生まれて、育ち、満ちきり、また新しい時間に備える」この意味は大きいのです。

新月・・・新しいことを始める、デトックスして新しいことに備える。
希望や願いをイメージさせる「はじまりの時間」

新月にはお掃除をしたり、体や心の浄化をしたり、煩わしい人間関係をバッサリと
切ったりするのがいいらしい!すると、「あ〜スッキリした!!」という気持ちで、
成長しながら、満月の日を迎えられるようです。

満月・・・物事が満ちきるので頑張ってきた結果を収穫できるとき、リラックスのとき。少しずつ重ねてきたものが具体的な形となるタイミング。

満月には今までの疲れをとるために、ゆっくりした時間を過ごしてリラックスすることが
いいようです。
アロマキャンドルを炊いたり、お風呂でパックをしてみたり、月がみえる場所でのんびり
したり、、、。
他には、それまで努力して行ってきたことが実を結ぶとも言われているので、何かの
発表などがあれば「満月の日」を選ぶのも良さそうです。

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どうして秋なの?

ご想像のとおり、秋は湿度も低くなり空気が澄んでいます。
そのため、美しく月がみえるのですね。
そして春や夏より、月が高い場所に登る季節でもあります。
また美味しいものが収穫できる時期でその収穫を祝う、また豊作を祈るという意味も
あったためです。

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十五夜とは?

現在は太陽を中心にしたグレゴリオ暦がつかわれ、一般にこれを「新暦」と呼んでいます。

十五夜は新暦が生まれる前からあったもの。そこで「旧暦(陰暦)」という月の満ち欠けに
そった暦で十五夜をお祝いしていました。

十五夜は旧暦で8月15日。なので十五夜。
旧暦と新暦では日にちがずれるため、新暦の十五夜は毎年日にちが異なります。
だいたい9月中旬から10月初旬にかけてです。
2019年は9月14日ですが、2020年は10月1日です。(2週間もちが〜う!)

お月見には十三夜というものもあり、旧暦では9月13日、新暦では10月下旬頃です。
十五夜だけをめでるのは「片見月」といって嫌われています。

そこでお気づきでしょうか・・・
十五夜や十三夜が決して満月ではないことを!
ついつい満月だと思いがちですが、1〜2日ずれています。
今年も満月は十五夜(9月14日)の翌日9月15日が満月です。

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中秋の名月?仲秋の名月?

「中秋の名月」とも「仲秋の名月」とも書かれますが、どちらが正しいのでしょうか?

意味から考えてみたいと思います。
「中秋」とは旧暦で秋の真ん中の日(中日)の月という意味のようです。
それにたいして「仲秋」とは旧暦の7月、8月、9月の3ヶ月を通しての真ん中の月を
表しています。

ということは、旧暦の9月15日の月をずばり表しているのは「中秋の名月」なんですね。
(言葉はきちんと使いたいものです。。。むずかしいけど)

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お月見のお供え

まずは何か動かせる小さなテーブルを用意して、月が観られる場所にセッティング。
その上に

  • すすき
  • おだんご
  • 里芋
  • 旬のお野菜や果物
  • 秋の七草

を置きます。

すすきは月の神様の依り代です。また、稲穂のかわりでもあります。
一説にはすすきのするどい切り口が魔除けにもなるといわれています。

おだんごは一般的にお月さまのように丸い形に整ったものを用意します。
ただ関西の方ではこの時期に旬をむかえる「里芋」の形に整えるところもあるようです。

里芋はこの時期に「里芋」がたくさん収穫できました。
なので十五夜は別名「芋名月」と呼ばれます。
・・・ちなみに十三夜は別名「栗名月」「豆名月」と言われます

旬のお野菜や果物は江戸時代には秋の豊作を祈ったり収穫を祝う行事でもあったから。

そして最後に準備するのは秋の七草。
はぎ、ききょう、おばな、なでしこ、おみなえし、くず、ふじばかま
最近のお花屋さんでは、秋の七草セットとしてそろえてくださっているお店もあります。

お酒が好きな方はお酒もそなえて、いただくときには盃に月を映してながらと
風流なことをしたり。。。素敵!

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さいごに

なかなかお月さまを愛でるという時間も持つことができない慌ただしい毎日ですが
年に二度(十五夜と十三夜)くらいは、お供えのテーブルを準備して、
お部屋を暗くしてアロマキャンドルに火をともし、お月さまの神秘やパワーを感じながら、
秋の澄んだ静かな夜の空気に触れたいと思います。

きっと気持ちにもゆとりができそう♡

それでは、よい十五夜をお迎えになりますように。

株式会社ウイッシュ
鈴木 結美子

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